~ Oboe ~
荒川文吉 Arakawa Bunkichi
吉祥寺で生まれ育ち、「文吉の吉は吉祥寺の吉」という嘘のような本当の話が名前の由来。
砂場に穴を掘って過ごした地味な幼稚園時代から一転、小学校の入学式では「さんぽ」に合わせてひとり大声で歌いながら入場し、周囲をざわつかせる。以後現在に至るまで突然歌い出す癖は治らず。
オーケストラ鑑賞教室で初めて聴いたイングリッシュホルンの音色に衝撃を受け、後にオーボエの持ち替え楽器であることを知り12歳よりオーボエを始める。
ちなみに初めて手にしたオーボエはサンタクロースからのクリスマスプレゼント。
音楽と勉強に同量の情熱を注ぎ、文武両道の「武」を著しく欠いた青春時代を送る。
東京藝術大学の合格発表と高校の卒業式が同じ日だったため、気もそぞろで卒業証書を受け取った後藝大へと直行したが、向かう道すがらピアノの先生から「合格おめでとう!」というメールが届き、フライングで結果を知る。
以後大学院まで藝大のお世話になる。
これまでに池田昭子、広田智之、青山聖樹、小畑善昭の各氏に師事。
学生生活の思い出と言えばビール、ビール、ビール。
2014年、大学4年の1月に東京フィルへ入団。
2017年よりベルリンへ留学、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の「カラヤンアカデミー」にてジョナサン・ケリー氏に師事。
憧れの師匠の音を隣で浴びながら(そしてドイツビールも浴びるように飲みつつ)、夢のような2年間を過ごす。
2019年9月に帰国。なかなか落ちない腹回りの肉と格闘しながら、水泳を日課にし減量に勤しんでいる。
趣味は映画鑑賞と読書、そして週2ペースのひとりカラオケ。世界一好きなアーティストはスピッツ。